誘導・航法・制御(GNC)分野のコンポーネントメーカー
NewSpace Systems(NSS)は、南アフリカに本社を置き、北米・ヨーロッパ・オセアニアにも拠点を持つ、宇宙機コンポーネントおよびサブシステムのメーカーです。誘導・航法・制御(GNC)分野の製品を手がけており、10年以上の事業実績があります。
人工衛星の姿勢制御に使うリアクションホイールです。NewSpace Systems社とCubeSpace社の製品を取り扱っており、トルク・角運動量・質量・寸法・電力・通信インターフェースを機種ごとに比較できます。
ねえフィアリー、リアクションホイールってどんな製品なの?
リアクションホイールは、衛星の向きを細かく調整するための装置だよ。
ホイールを回す力を利用して、衛星の姿勢をコントロールするんだ!
衛星の向きを変えるって、どんな時に必要なの?
地球観測カメラを狙った方向に向けたり、通信アンテナを地上に向けたりする時に重要だよ。
小型衛星から大型衛星まで、宇宙で実際に使われている大切な部品なんだ
NewSpace Systems社とCubeSpace社のリアクションホイールを取り扱っています。角運動量で 1.77 mNms 〜 4,000 mNms、超小型衛星から中型衛星までをカバーします。
NewSpace Systems社 リアクションホイール
推進系反応制御システムに代わる高性能な代替手段であるリアクションホイールは、衛星本体と回転ホイール間の運動量交換によって宇宙船に制御トルクを提供します。
CubeSpace Satellite Systems社 リアクションホイール
キューブサットやスモールサットに最適な、信頼性の高い高性能なリアクションホイールのシリーズで、高精度な性能、信頼性、使いやすさ、そして製造性を重視して設計されています。
本ページ掲載:LIBRA-065 / LIBRA-2 / LIBRA-6。掲載外の機種についてはお問い合わせください。
蓄積できる角運動量に応じて NanoSat Range と SmallSat Range の2系列があります。
| NanoSat Range | 角運動量[mNms] | SmallSat Range | 角運動量[mNms] |
|---|---|---|---|
| CW0017 | 1.77 | CW1200 | 120 |
| CW0057 | 5.7 | CW2500 | 250 |
| CW0162 | 16.2 | CW5000 | 500 |
| CW0500 | 50 | CW10K0 | 1000 |
| — | — | CW40K0 | 4000 |
| 項目 | LIBRA-065 | LIBRA-2 | LIBRA-6 | CW0017 | CW0057 | CW0162 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| メーカー | NewSpace Systems社 | NewSpace Systems社 | NewSpace Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 |
| 型番 | LIBRA-065 | LIBRA-2 | LIBRA-6 | CW0017 | CW0057 | CW0162 |
| 最大ホイールトルク | 24mNm | 90mNm | 310mNm | 0.23mNm | 2.0mNm | 7.0mNm |
| モーメンタム | 0.65Nms@6500rpm | 1.00Nms@1850rpm | 6.00Nms@3845rpm | 1.77mNms@6000rpm | 5.7mNms@6000rpm | 16.2mNms@6000rpm |
| 最大ホイール回転数 | ±9000rpm (@24-34V) |
±2700rpm (@24-34V) |
±5000rpm (@20-36V) |
10000rpm | 10000rpm | 10000rpm |
| 消費電力 | 4.0W (3000rpm) |
4.0W (1500rpm) |
15.3W (1500rpm) |
0.18W (2000rpm) |
0.336W (2000rpm) |
0.77W (2000rpm) |
| 供給電圧 | 28Vdc (非安定) |
28Vdc (非安定) |
28Vdc (非安定) |
6.4-16.8Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
6.4-16.8Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
6.4-16.8Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
| 質量 | <1.6kg | 2.8kg | 4.7kg | 60g | 115g | 140g |
| 寸法 | 102x102x105mm | 150x150x75mm | 206x206x100mm | 28x28x26mm | 35x35x24mm | 46x46x24mm |
| 使用温度範囲 | -5〜+45℃ | -10〜+55℃ | -30〜+55℃ | -20〜+80℃ | -20〜+80℃ | -20〜+80℃ |
| データインタフェース | RS422 | RS422 | Redundant RS422 (Full Duplex) |
RS485, UART, CAN | RS485, UART, CAN | RS485, UART, CAN |
| 対放射線(TID) | 10kRad | 10kRad | 30kRad | 24kRad | 24kRad | 24kRad |
| 項目 | CW0500 | CW1200 | CW2500 | CW5000 | CW10K | CW40K |
|---|---|---|---|---|---|---|
| メーカー | CubeSpace Satellite Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 | CubeSpace Satellite Systems社 |
| 型番 | CW0500 | CW1200 | CW2500 | CW5000 | CW10K | CW40K |
| 最大ホイールトルク | 16.0mNm | 20.0mNm | 27.0mNm | 37.0mNm | 37.0mNm | 55.0mNm |
| モーメンタム | 50mNms@6000rpm | 120mNms@5890rpm | 250mNms@5246rpm | 500mNms@5110rpm | 1000mNms@5000rpm | 4000mNms@3000rpm |
| 最大ホイール回転数 | 10000rpm | 8600rpm | 8000rpm | 8000rpm | 8000rpm | 4500rpm |
| 消費電力 | 3.4W (2000rpm) |
13.0W (120mNms) |
11.0W (250mNms) |
9.0W (500mNms) |
16.3W (1000mNms) |
40.0W (4000mNms) |
| 供給電圧 | 6.4-16.8Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
12-24Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
16-36Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
16-36Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
16-36Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
16-36Vdc(モータ) 3.3V(電子機器) |
| 質量 | 310g | 450g | 750g | 1,084g | 2,100g | 5,200g |
| 寸法 | 66x66x26mm | 72x72x30.7mm | 86x86x36.4mm | 100x100x36.9mm | 125x125x48mm | 184x184x68mm |
| 使用温度範囲 | -20〜+80℃ | -20〜+80℃ | -20〜+80℃ | -20〜+80℃ | -20〜+80℃ | -20〜+80℃ |
| データインタフェース | RS485, UART, CAN | RS485, UART, CAN | RS485, UART, CAN | RS485, UART, CAN | RS485, UART, CAN | RS485, UART, CAN |
| 対放射線(TID) | 24kRad | 24kRad | 24kRad | 24kRad | 24kRad | 24kRad |
※仕様・性能は予告なく変更されることがあります。詳細仕様・選定についてはお問い合わせください。
上の比較表を読むための対応表です。どの機種が適するかは衛星の条件によって決まるため、ここでは各項目が選定のどこに効くかのみを示します。
| 仕様項目 | 選定のどこに効くか | 確認時の注意 |
|---|---|---|
| 最大トルク | 姿勢変更の速度・角加速度の要求 | — |
| 角運動量(モーメンタム) | 外乱の吸収能力と、飽和までの余裕 | CubeWheelの値は「6,000rpm・モータ供給電圧が最小のとき」の条件付き |
| 質量・寸法 | 衛星バスへの搭載可否 | 3輪・4輪構成では台数分の質量と容積が必要 |
| 消費電力 | EPS(電源系)の設計 | アイドル時/特定回転数での定常時/最大時で値が異なる。同じ条件どうしで比較する |
| 電源電圧 | バス電圧との整合 | モータ系とデジタル系で別に規定される機種がある |
| 通信インターフェース | OBCとの接続とソフトウェア統合 | 対応方式は機種により異なる(比較表を参照)。I²Cはカスタム対応 |
| 放射線耐性(TID) | 軌道高度と運用期間に対する成立性 | — |
| 構成(1輪/3輪/4輪/防振) | 制御軸数と冗長性 | 1輪=1軸安定、3輪直交=3軸制御、4輪ピラミッド=3軸制御+冗長(1台故障でも3軸維持)。ピラミッドは完全アイソレートも選択可 |
比較表と同じ内容を機種ごとにまとめたものです。必要な系列を開いてご確認ください。



このリアクションホイールは完全冗長構成となっている。
このリアクションホイールは完全冗長構成となっている。
このリアクションホイールは完全冗長構成となっている。
このリアクションホイールは完全冗長構成となっている。
このリアクションホイールは完全冗長構成となっている。
CubeSpace社のCubeWheelについて、メーカー公開資料では宇宙環境を想定した各種試験条件が公表されています。
これらはメーカー公開資料に記載されている試験条件・試験値です。動作温度範囲や保存温度範囲とは異なるため、設計時にはそれぞれを区別して確認する必要があります。
また、機種や資料の版によって条件が異なる可能性があるため、最終的な設計値については最新のメーカー仕様をご確認ください。
リアクションホイールは高速回転体であるため、わずかな不釣り合いによるMicro-vibration(微小振動)が衛星構体へ伝達する場合があります。
特に高分解能の光学観測機器などでは、こうした微小振動が観測性能へ影響する可能性があるため、機器選定や搭載設計時の確認項目となります。
CubeSpace社では、フライホイールをレーザーアブレーションによってバランス調整し、Micro-vibrationを測定する工程がメーカーから公開されています。
また、CubeSpace社では防振要素を備えた4輪ピラミッド構成も公開されており、衛星構体へ伝達するMicro-vibrationや高周波振動の低減を目的としています。
メーカーが公表している製品群全体の実績と、特定型番について公表されている実績を区別して記載しています。
製品群全体の実績
上記はCubeSpace社のReaction Wheel製品群全体についてのメーカー公表値です。各CubeWheel型番について1,400台以上の軌道上実績があることを示すものではありません。
特定型番の実績
軌道上実績はT065(LIBRA-065)のもので、他機種には当てはまりません。2026年9月時点の内容です。